げんえき看護学生こんちゃんが、看護実習で結構悩むカンファレンスについて解説していきます!
このブログ記事を読むと
- カンファレンスの種類
- カンファレンスを進める際のポイント
- カンファレンスのテーマの決め方
- 時間が余った時・静かになってしまったときの対処法
が分かります!
実習中の忙しい中、読んでくれている人もいると思うので、目次から自分の読みたいところに飛んでみてみてくださいね。
カンファレンスの種類
実習がまだ本格化していない人向けの入門解説です。
大学によって異なりますが、基本的には
- 学生カンファレンス
- 最終カンファレンス
の2つがあります。
学生カンファレンスは1日1回あることが普通で、日々の反省や悩みの共有、学びの共有などを行います。基本的には学生と指導教員でやりますが、分野によっては病棟の看護師さんが来てくださって行うこともあります。
学生主体で話し合いを行う形式が多いです。こちらは、テーマも学生で決めることが多いです!(学生はネタ切れで悩むことも多いはず…)
最終カンファレンスは、その領域実習の最終日に行うカンファレンスのことです。
最終カンファレンスは、実習を通しての学びの共有になることが多く、カンファレンス(話し合い)というより、発表のような形式が多いです。
最終カンファレンスでは、学生と指導教員だけでなく、病棟の師長さんや、部長さんが来てくださることもあります。
カンファレンスのテーマの決め方
主に学生カンファレンスについて、テーマが決まらなくて迷う学生が多いので、テーマの例を載せています。
テーマに迷ったときは参考にしてみてください。
ただ、そのまま使うのではなく、実習の目的や内容を頭で考えて、自分風にアレンジして使ってくださいね。
当記事では、カンファレンスのテーマを
- 看護技術についての議論
- 看護実習領域についての議論
- 看護過程についての議論
に分けて解説していきます。
看護技術についての議論
最初の方の実習だとよく行われる議論がこれです。
習得したばかりの看護技術をどう使っていったらいいのか、いつ使えばいいのかということに最初は迷うので、それを議題にすることが出来ます。
具体的には、
- (実習が急性期の外科であれば)術後の患者さんの全身観察はいつ、何を見るべきか
- 便秘をしている患者さんにできる看護ケアは何か
- 麻痺のある患者さんに対する食事介助で気を付けることは何か、観察すべきことは何か
などがあります。診療科や受け持ちの患者さんの悩みに応じてアレンジしてください。
その実習領域の最初の方(1週目とか)のカンファレンスでやることをお勧めします。
比較的簡単な議論になるので。
看護実習領域についての議論
看護の実習では、領域が細かく分かれていますので、その議論をすることも有意義です。
実習の目標にも、その領域の患者さんの特徴を理解する、というものが多くの大学で入っていました。
実習で受け持っている方の年齢や性別、病気によって、どんな特徴があるのか、そして、どんな関わりが必要なのか、ということを話し合うといいです。
具体的には
- 小児の受け持ち実習で感じた困難感とそれを解消していくための看護ケアの検討
- 高齢者に多くみられる身体的特徴とそれに対してどう看護をしていけばいいのかの検討
- 精神疾患を患っている人のコミュニケーションの特徴と看護としてどうコミュニケーションを取っていけばいいのか検討
などがあるかと思います。
これだとテーマが広すぎるので、もっと実際には絞って行ってもいいと思います
EX)高齢者がもの忘れをしやすいという特徴がどんな場面から見られたか、またどう看護していけばいいか
という感じです。
看護過程についての議論
看護学生はみんな受け持ちの患者さんに対して、看護計画を立てて実行していきます。
学生なので、計画の時や、ケアの実施の際に迷ったり、うまくいかなかったりすることはたくさんあります。
そのため、その相談を看護実習のカンファレンスでやるということは有効です。
看護問題の抽出や看護計画の立案の際には、
- 看護問題が適切かどうか
- 看護計画で付け加えるべきプランはないか
などの議論が出来ます。
また、看護計画を実際に実施している時には
- 計画通りにうまくいっていないけどどう変更すればうまくいきそうか
- 目標が近すぎる、遠すぎる(その患者さんにとって高すぎるもしくは簡単すぎる目標になっていないか)
などの議論が出来ます。
みんなが議題を持ち込む必要はありません。悩みがある人が出せばいいと思います。
カンファレンスを進める際のポイント
時間配分を決める
カンファレンスでは、時間の配分が重要になります。時間が過ぎてしまうときも、時間が余ってしまうときもです。
- 何分議論するのか
- 何分指導者から助言をもらうのか
を事前に明らかにしておくことで、お互いが、時間を意識した議論が出来ます。
カンファレンス前に相談をしておいて、カンファレンスの最初に発表するといいでしょう。
あまり話していない人に話を振る
少ない人数で話し合いをしていると議論が深まりづらいので、たくさんの人を巻き込んで行うようにするといいです。
時間が余った時・静かになってしまったときの対処法
その日のカンファレンスのテーマに関連したネタを持っている人がいないかを探す
たとえば、その日のカンファレンスが「高齢の患者さんが転倒しないために、看護ケアとしてできること」というテーマで行っていたとしたら、
実際にそういう危ない場面を目にしたり、過去の私生活で見たことがある人が情報を共有すれば、危機感も高まりますし、高齢期の身体的特徴への理解も深まりますよね。
こんな感じで、埋漏れているエピソードを引き出せれば、余った時間も有意義に使うことができます
その日の実習までで、悩んでいることを相談する
患者さんへの看護ケアの方法や看護計画について悩んでいる人がいたら、その悩みを相談すれば、次の日の実習に活かすことができます。
帰って調べてもいいですが、調べても出ないこともありますし、もしかしたらその場で先生から助言がもらえるかもしれませんので、カンファレンスに持ち出すことは有効的かなと思っています。
まとめ
今回は、看護実習のカンファレンスの進め方というテーマで書いてみました。いかがでしたか?
珍しく学術的な感じになってしまいましたが、実習の参考になれば幸いです!
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