看護学生こんちゃんプロデュース「実習のイメージをつけよう」シリーズ第1弾です!
この「実習のイメージをつけよう」 シリーズでは、実習が本格的に始まる前の学生を対象にして、実習のイメージが付きやすくなるための情報をお届けしていきます。
今回の母性看護学実習のシリーズでは、
- 母性看護学実習ではどんなことをするのか
- どんなところが難しいか
- どんなところが楽しいか
- どんな勉強をしておくことが大切か
について解説していきます。
母性看護学実習のポイントと心構え
母性看護学実習ではどんなことをするのか
母性看護学実習では、基本的には妊婦さん(お腹に赤ちゃんがいるお母さん)か褥婦さん(赤ちゃんが生まれたお母さん)と赤ちゃんを受け持ちます。
実習をさせていただくことを通して、妊娠・分娩・産褥期の女性や新生児の特徴を学ぶことが実習の目標です。
お母さんに対して看護師さんが行っていることは、
- 出産前、出産後の子宮・膣の状態の確認
- お産のお手伝い
- 授乳の仕方の説明
- お母さんが出産後疲れていないかのアセスメント、とその時の心のケア
- 沐浴の仕方の説明
などを行います。
お母さんの体の状態や心の状態によって行うことは異なります。
赤ちゃんに対して看護師さんが行っていることは
- 生まれた後の体の状態の確認
- お母さんが疲れてしまったときに赤ちゃんのお預かり
などです!
母性看護学実習のどんなところが難しいか
①お母さんのリスクが見えづらいところ
もともと妊婦さんは病気を持って入院しているのではありません。
そのため、お産が近づくまでは会話ができるし、歩くこともできます。
もちろん、出産が終わった後も少し経てば歩くことが出来るようになります。
でも出産は今も昔も変わらず命がけのものです。
出産のときに出血が多く、ショック状態になってしまう人もいますし、いまだ産後鬱で自殺してしまう方もいます。
元気にお話をしている姿を見ていると、その悪い事態を想像しづらいですが、元気なお母さんが体調を崩してしまう可能性を考えるのが看護ですので、それが実習の中では難しいです。
②赤ちゃんが小さくて子宮の外での生活に慣れていないこと
赤ちゃんを見たことがある方は分かると思いますが、赤ちゃんは体のパーツ1つ1つが小さくて、触れることに最初はびっくりします。
沐浴をすることもありますが、赤ちゃんを初めて抱っこする人は、不安かもしれませんから、学内演習で赤ちゃんモデルでしっかり練習しておきましょう。
また、赤ちゃんは今までお腹の中にいたため、体温調節や空気を吸ったり吐いたりすることが最初は得意ではありません。
そのため、お母さんや看護職が、服の枚数などを調整して体が冷えないようにしたり、呼吸状態を聴診器などを使って確認したりすることが必要です。
実習では、学生さんもバイタルサインを取りますから、しっかり勉強しておきましょう。
③対象がお母さんと赤ちゃんの2人だということ
実習では、基本的には患者さん1人を受け持ちます。
ですが、母性看護学の実習では、赤ちゃんとお母さん両方の看護過程を考えます。
また、赤ちゃんとお母さんは密接に心も体もつながっています。
お母さんの体調不良で出産が難航したり、母乳が飲めなかったりすることがありますし、赤ちゃんの調子が悪いとお母さんが心配になって心が暗くなってしまったりします。
ケアの計画を立てる時には、必ずお母さんと赤ちゃんを一緒に考えなければなりませんが、それが難しいです。
母性看護学実習のどんなところが楽しいか
母性看護学実習の楽しいところは、命の誕生に立ち会って幸せな気持ちになれます。
私は、出産の瞬間に立ち会って、ご家族の幸せな気持ちのおすそ分けをもらえたのがとても思い出深いです!
あと、赤ちゃんが本当にかわいいです。。。
実習が終わった後、子ども欲しいね~と看護学生の間で話題になってました(笑)
また、お母さんとお話をすることがとても楽しいです。
お姉さんのような感じで、出産のことや結婚のこと、子どものことなどをお話してくださることがあります。
私はその時間が楽しかったです☆
どんな勉強をしておくことが大切か
☆勉強しておくべきこと
- 子宮復古(不全)
- 子宮収縮
- 子宮底長
- 乳房の状態変化
- 帝王切開
- 母乳育児
- マタニティブルー
- 裂傷
- 赤ちゃんの観察項目(心拍数、体温、脈拍、、、たくさんあります)
- 沐浴のやり方
などです。
分からない言葉があった人は、調べましょう
沐浴のやり方はYouTubeなどで見ることが出来ます。
家にある大きめのぬいぐるみで私は練習をしていました。
母性看護学実習のポイントと心構えを押さえて実習をイメージしよう☆
今回は実習でどんなことをするか、どんなところが難しいかを説明してきました!
母性看護学は赤ちゃんとお母さん両方の身体的、精神的特徴を押さえる必要があるため、覚えることがとても多いですが、楽しい現場ですよ!
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